印刷の面白話│「なぜポスターは大きい?」印刷物のサイズが与える影響

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■今回の印刷面白話は…「なぜポスターは大きい?」印刷物のサイズが与える影響

街角で見かけるポスターは、いつも色々な情報を私たちに教えてくれます。ポスターは他の印刷物と違って、大きなサイズで作成されていることにお気付きでしょうか?これはポスターが情報発信ツールとして、マストアイテムである大きな理由があるからなんです。ポスターサイズ・効果・人間心理の観点から、ポスターという印刷物を詳しく解説します。

1.ポスターサイズの種類

A判カテゴリー

A0サイズ(1189×841mm)
A1サイズ(841×594mm)
A2サイズ(594×420mm)
A3サイズ(420×297mm)

B判カテゴリー

B0サイズ(1456×1030mm)
B1サイズ(1030×728mm)
B2サイズ(728×515mm)
B3サイズ(515×364mm)

長尺カテゴリー

900×1800mm
1050×2350mm
1000×2000mm

一般的な「ポスター」として扱われる印刷物は、上記のように大きさサイズで印刷されます。
印刷業界ではA・Bという二つのアルファベットで、用紙のサイズを大枠で区別しています。

A判・B判はなぜ違う?

A判はドイツで生まれた国際規格であり、古くはこのA判に準じてその他のサイズが決められました。
日本では江戸時代頃にA判を元に、B判という独自の規格が生み出されたとされます。
特に日本文化でA判はそのまま浸透せず、四六判(788×1091mm)の書籍を作成するときデメリットがありました。
そこでA0(841×1189mm)の面積を1.5倍・長辺と短辺を1:√2に変形し、従来の四六判に合わせやすいサイズへ変更されたのです。

2.ポスターサイズはなぜ大きい?

サイズが視覚的インパクトを強くする

ポスターのサイズが一般的な印刷物と比較し大きいのは、広告ツールとして視覚的なインパクトに重きを置いているからです。
例えば同じデザインでもA3サイズとA0を隣同士並べてみると、そのインパクトの違いは一目瞭然でしょう。
街角に掲示されているポスターは、小さな情報を細かく伝えるというよりは、ひとつのコンセプトや特徴を全面的に押し出すものが多いです。
これは不特定多数の人々に強いインパクトを与えることで、その人の記憶に強く残るようにポスターが作成されるためです。

情報を多く記載できる

「大は小を兼ねる」ということわざがありますが、ポスターにおいてもこの事象は例外ではありません。
宣伝効果を重視するポスターにおいて、伝えたい情報を多く記載できることも大きなメリットになります。
小さなサイズに多くの情報を盛り込もうとすると、どうしても窮屈で見にくいデザインになりがちです。
文字を一切省きデザインだけで勝負するポスターもありますが、そのような例外を除けばある程度の文字が必要になります。
またデザインを複数配置する場合も、やはりサイズが大きい方が有利に働きます。
以上のことを考慮すれば、ポスターというカテゴリーでA3以上のサイズで作成することが推奨されます。

3.大きさが人に与える心理的影響

視線誘導のテクニックと大きさの関係

皆様は「大→小の法則」という心理テクニックをご存じでしょうか?
これは人間は物を視認する際、まず大きな物から視覚に入れ、それから細部を認識しやすいという心理的な癖を利用するテクニックです。
つまり小さく細かな物に拘るより、大きくシンプルな物で勝負した方が、より多くの人の視線を意図的に誘導できるということです。
ポスターでもこの法則を利用することで、効率的に不特定多数に情報を発信しているのです。
「大→小の法則」を最大限活かすのであれば、ポスターのサイズはB0(1456×1030mm)A0(1189×841mm)など、大きなサイズでデザインを作成することをおすすめします。

大きすぎるとポスターは怖くなる?

サイズのお話で補足になりますが、大きすぎる物に対しては、人間はある種の恐怖を感じることがあるようです。
これは「巨大物恐怖症(メガロフォビア)」という心理状態であり、少数の人は大きなオブジェクトに対して強い恐怖心を感じます。
一般的にメガロフォビアに罹患した人が恐れるのは、巨大な建築物などに対してのようですが、一部はポスターにも似たようなイメージをもつケースもあるようです。
これは極めて稀なケースですので、ポスターなど大きな印刷物が、基本的に見る人の心象を損なうということはありません。

ポスターは販促ツールのマストアイテム

IT時代の到来により販促ツールも、スマートフォンにポップアップされるデジタル広告などが増加しました。
しかし街角や商業施設では、未だにポスターなどの印刷物が、多くの人に有益な情報を発信しています。
これはポスターが販促ツールのマストアイテムとして、社会の中で確固たる地位を確立している証といえます。
ポスターがもつ大きさ・デザイン性・親しみやすさ・多様性などを考慮すれば、ポスターに勝る情報発信ツールは見当たりません。
これは時代がどんなに急変しても、変わらない事象のひとつだといえるでしょう。

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