■今回の印刷面白話は…パッケージのデザインが売上を左右する!商品パッケージの印刷技術


商品が外装されるパッケージは、色々なデザインや装飾が施されています。これはパッケージ印刷という技術が活用されており、マーケティングに大きな影響を与えるひとつの要素にもなります。どんな技術でどのようなメリットがあるのか、皆様にわかりやすくお伝えします。
商品が外装されるパッケージは、色々なデザインや装飾が施されています。これはパッケージ印刷という技術が活用されており、マーケティングに大きな影響を与えるひとつの要素にもなります。どんな技術でどのようなメリットがあるのか、皆様にわかりやすくお伝えします。
お店で販売されている商品は、様々な素材で梱包されています。 この外装はパッケージとも呼ばれ、そこには色々なデザインや情報が印刷されています。 パッケージ印刷は19世紀に起こった産業革命まで遡り、それまでの簡易包装から機械化による大量生産・大量梱包により普及しました。 パッケージ印刷により、中にどんな物が入っているのかが明確になります。 このことは中身の情報をどのようにセールスするかというファクターにも関係し、お客様の購買動機に大きな影響を与えます。
一口にパッケージ印刷といっても、画一化されたものではなく、色々なパッケージ印刷の種類があります。 パッケージ印刷は紙・フィルム・ラベル・プラスチックなど、多種多様な素材の上に印刷され用途も千差万別です。
表刷りはパッケージ印刷の中で、一番スタンダードな印刷方法です。 表記通り梱包する素材の表面に印刷し、裏面は印刷せずそのまま梱包される形式になります。 費用を抑えて印刷できるので、多くのパッケージ印刷で高いニーズを誇る印刷方法です。 その反面素材によっては、インクが掠れやすいという部分は注意が必要です。
表刷りでは印刷の品質が保てないケースでは、中刷りというパッケージ印刷も選択枝に入るでしょう。 中刷りでのパッケージ印刷は、印刷後に表面をラミネートし印刷面を保護します。 「中」というのはラミネート部分とパッケージ素材に挟まれた印刷部分の意味し、デザインの品質を損なうことはありません。 ラミネート部分は防水性があるので、水濡れが心配なケースでもしっかりパッケージ印刷が機能します。
透明な素材でパッケージする際は、裏刷りというパッケージ印刷が有益です。 よくクリアケースを使用したパッケージで印刷されるデザインは、この裏刷りが選択されています。 裏刷りは表刷り・裏刷りと比較して需要は少ないものの、印刷の美しさが一番際立つパッケージ印刷といえるでしょう。
オフセット印刷の技術は、高品質を維持しながら大量生産するために必須の印刷技術です。 オフセット印刷は平版印刷とも呼ばれ、CMYKのインクを凹凸をつけた平版に流し込み、ローラにセットした用紙に着色する印刷技術が利用されます。
グラビア印刷は凹版印刷とも呼ばれ、写真などの繊細な色合いを表現するのに優れた印刷技術です。 特にパッケージ印刷で求められる、商品の綺麗さ・美味しさなどは、グラビア印刷の強みが遺憾無く発揮されるシーンといえます。
スタンプという名前からわかるように、ホットスタンプ印刷は凸版の上に印刷物を置き、上から熱を加えたヒーターパーツがプレスすることで印刷します。 これにより素材に箔をプリントすることが可能になり、パッケージに高級感を付与することができます。
シルクスクリーンや樹脂素材の版で印刷するシルク印刷は、発色が美しくパッケージ印刷で重宝される印刷技術です。 特にクリア素材や半透明のパッケージの上に印刷したい場合、インク滲みや沈みにより繊細な表現が難しいことが懸念されます。 シルク印刷はシルクスクリーンによる着色のため、通常の印刷機と比較してインクが染み込まず、素材の上にインクを着色させることが可能です。
デジタル印刷はパッケージ印刷に特化した印刷方法のひとつで、通常印刷に必要となる版(素材に転写するための印刷器具)がありません。 機械に読み込んだ印刷データに沿って、トナーが稼働して素材にインクを塗布します。 通常であれば印刷データを変更すると、印刷に必要な版下も新しく必要になります。 しかしデジタル印刷は印刷データだけで簡単に変更・修正が可能なので、臨機応変にパッケージ印刷ができます。
人間関係において「第一印象はその人の価値を左右する」というファクターがありますが、パッケージ印刷もこの価値観が当てはまります。 どんなに優れた商品を開発・販売しても、その外装であるパッケージに魅力を感じなければ、思う様な売り上げは期待できません。 商品の有用性とセールスは、必ずしも比例しないのが現実です。 重要なのは顧客にどう伝えるか、もっと噛み砕くと「ファーストインプレッションを如何に良くするか」が売り上げに直結します。 このファーストインプレッションの良し悪しは、パッケージ印刷のクオリティと相互関係にあるといえます。
同じ商品でもパッケージ印刷を軸にマーケティング戦略を見直したことで、従来より大幅に売り上げを伸ばしたケースはは多くあります。 パッケージ印刷はコストを抑えながら、顧客獲得を狙えるのも大きなメリットです。 「売り上げ=商品の優位性」という狭い視点だけでは、この現象を上手く説明することは難しいのではないでしょうか。 またパッケージ印刷の重要性を、改めて再確認させられるファクターでもあります。 ニーズに合わせてデザインを変更してパッケージ印刷したり、箔押しやシルク印刷などでパッケージのクオリティを高めるだけでも、 マーケティングに好影響を与える再現性のある方法のひとつになるでしょう。
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