印刷の面白話│アイス棒に当たりがでた!その嬉しい「当たり」も印刷技術です!

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■今回の印刷面白話は…アイス棒に当たりがでた!その嬉しい「当たり」も印刷技術です!

アイスを買ったら、当たりが出た!
そんな嬉しい経験がある方も、そうでない方も。アイスの棒に印字される当たりから、印刷技術の興味深い世界を覗きます。印刷技術は至る所で、私たちの生活を彩っているのです。

1. アイスの当たりについて

アイス棒の当たりとは

アイスやお菓子をあまり購入しない方は馴染みが少ないかもしれませんが、一部のお菓子でくじの仕組みを導入している商品が存在します。
いわゆる「当たり」のお菓子は、印字された当たりくじと、商品や景品を交換できるサービスです。
これは消費者の購買意欲を掻き立てる要因にもなるため、マーケティングの戦略として古くから活用されている手法です。
一般的にアイスでは棒の部分に当たり・ハズレが印字され、印字された棒を購入店舗に持っていき、同一商品と交換してもらうことができます。
当たりがでたときの、あのなんとも言えない嬉しさは、日常生活の小さな幸せエピソードになるでしょう。

アイス棒での当たり確率は?

アイスの当たりは、ロトや宝くじの様に、当選を真剣に狙う人は少ないですが、気になるのが当たりの確率です。
製菓メーカーは当たりの確率を公表していないため、正確な当選確率を知ることはできません。
しかしおおよそ2〜3%程度の確率であると言われており、くじの確率としてはかなり低く設定されていることが予想されます。
ピンポイントで当たりを狙うことは現実的ではないので、どうしても当たりのアイスを手に入れたい場合は、大量購入を覚悟しなければいけません。
もし偶然購入したアイスが当たったら、大変幸運なエピソードになるでしょう。

2. アイスの当たりはどう作られる?

焼印加工で刻印する

アイスの棒に印字される当たりの文字は、多くの場合で「焼印」という印字方法が選択されます。
焼印加工は「焼」という漢字からもわかる様に、金属ユニットを加熱し、アイスの棒を押し当てることで文字を刻印します。
特にアイスは水分を含むお菓子のため、通常のインク印刷では滲みや掠れが出やすいという懸念があります。
焼印加工の加熱方法は電気・ガスなど様々な方法があり、一度焼印加工すると基本的に文字が消えることはありません。
アイスなど大量生産が前提の場合は、大型の焼印プレス機で刻印するのが一般的です。
対して真鍮製のアタッチメントを使い、素材に刻印するケースもあります。
図工の時間に使うはんだごてに似た機材を使い、手作業で刻印するため手間はかかりますが、オーダーメードかつ小ロット注文に対応できるメリットがあります。

焼印加工と箔押しの関係

印刷に詳しい方であれば、焼印加工の仕組みは印刷業界で普及している「箔押し」という印刷技術に似ていると感じるかもしれません。
箔押し印刷とは、箔と呼ばれる薄い金属を熱の力でプレスすることで、印刷用紙の上に圧着させる印刷方法のことです。
「箔がつく」という言葉がある様に、箔押し加工された印刷物は高級感と独特の質感が付与されるため、通常の印刷物では出せない付加価値を印象付けることが可能です。
焼印加工は箔押しの手法と似ており、どちらも加熱・プレスで印字されるという共通点があります。
箔押し印刷は用紙だけでなく、プラスチック・皮革・フィルムなど多岐に渡り、身の回りの商品のラベル印刷を彩っています。

3. インク印刷で当たりを印字する

インク印刷で使用されるインクは?

ここまで焼印加工での当たりを解説しましたが、インクによる印刷でアイスの当たりを印字することもできます。
食品に接する印刷のため、インクには天然由来の素材が使用されます。
「食用可食性インク」とも呼ばれるインクは、アントシアニン・クロロフィル・紅花赤などがあり、人間が口にしても無害な色素で印字されるため安全です。
また自然界の色素だけでなく、科学的に合成された色素で印字するケースもあります。
代表的な物では、タール色素由来の合成可食インクが挙げられます。
こちらも人体への悪影響がない安全なインクとして、フードプリントで幅広く利用されています。

フードプリンターで広がる印刷媒体

アイスの棒をインクで印字する場合、専用のフードプリンターでアイスの当たりを印字します。
焼印加工は熱により素材を焼くことで印字しますが、インクはアイスの棒にインクが染み込むことで当たりが印字されます。
そのため高い耐水性が必要になる他、アイスの棒に正確に印字する繊細な印刷技術が求められます。
フードプリンターに使用されている印刷技術は、一般的にインクジェットプリンターの仕組みを応用しています。
CMYK4色のインクがインクカートリッジに充填されており、ノズルからドット状にインクが落ちることで印字されます。
近年では個人でオリジナルの製菓を販売する小売店も増えており、アイスの当たりだけでなく自家製のパン・ケーキなどで、このインクジェット印刷の技術が活用されているのです。
今や印刷は紙に文字を印字するだけにとどまらず、幅広い媒体を通して私たちの生活を彩る重要な技術なのです。

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