■今回の印刷面白話は…Suicaの表面にも印刷!?電子決済と印刷技術の相互作用とは
Suicaは親しみやすいペンギンが目印の乗車券ですが、積極的なSuicaの利用は地球にやさしい行動にもなります。
そんなSuicaのサービスを縁の下で支える、エコロジーな印刷技術を詳しくお伝えします。
Suicaは親しみやすいペンギンが目印の乗車券ですが、積極的なSuicaの利用は地球にやさしい行動にもなります。
そんなSuicaのサービスを縁の下で支える、エコロジーな印刷技術を詳しくお伝えします。
Suicaとは東日本旅客鉄道・東京臨海高速鉄道が導入している、乗車サービスのひとつです。電車通勤でよくお世話になっている、そんな人は多いのではないでしょうか。
電車を利用する際、改札機をワンタッチで通過できる便利なツールのため、定期券の代わりにSuicaを選択するケースが増えています。Suicaには「非接触型ICカード」の仕組みが応用されており、カード内部のICカード情報を読み取ることで決済が行われます。
Suicaにはプリペイド式のカードタイプと、アプリによるモバイルタイプの2パターンが存在します。近年スマートフォンの普及に伴い、モバイルSuicaの利用率も右肩上がりのようです。
Suicaと定期券の大きな違いのひとつが、チャージに対応しているかという点です。基本的にICOCA定期券など一部の定期券を除いては、一度購入した定期券に後から金額をチャージすることはできません。
Suicaはカードタイプを利用しても、専用端末から金額をチャージ可能です。チャージできる場所も様々で、駅構内の端末だけでなく、コンビニエンスストアでもチャージできます。
これなら忙しい人でも、気軽にSuicaをチャージできるので安心です。定期券は有効期限が切れると普通ゴミとなりますが、カードタイプのSuicaは一度購入すれば、何度でもチャージして利用できます。
エコの観点から考えても、Suicaは地球にやさしい乗車券といえるでしょう。
Suicaを利用すると、利用履歴がSuica内部にあるICカードに磁気情報として記録されます。Suicaでこれまでの利用履歴を確認する場合、この磁気情報にアクセスすることで、用紙に印字することができます。
利用履歴の印字は、自動券売機・多機能券売機・チャージ専用機の端末を操作します。Suicaの利用履歴は過去26週分まで遡ることができ、記録用紙には最大100件まで利用履歴を印字可能です。
交通費などを記録している方は、Suicaで正確な利用金額を確認できるので重宝するサービスになっています。
スマートフォンのアプリでSuicaを利用している方は、アプリ内の会員メニューから利用履歴をPDF経由で印刷する方法も選択できます。最先端のIT技術とアナログな印刷との合わせ技で、より便利にSuicaを管理することができるのです。
カードタイプのSuicaは、特殊な方法でカード本体に情報を印字します。
Suicaを定期券として利用する場合、定期券に印字される情報がSuicaの表面に印字されます。一般的にSuicaの印字は「ロイコ方式」という、特殊な印刷技術が応用されています。
ロイコという染料を使うことが由来の印刷技術で、情報の書き換え(リライト)に特化した印刷方法であることが特徴です。
基本的にSuicaは更新タイミングで、新しい定期情報がカード表面に再印字されます。
このとき以前の印字を低温処理し、一度Suica表面にあるロイコの染色部分を落とします。その後再印字部分を170℃程度加熱し、ロイコのインクをSuica表面に浸透させることで印字します。
ロイコ方式の印字は、1枚のカードで繰り返し印字できるので、ランニングコストを抑えながらサービスを継続することができます。
この最新の印刷技術なしには、Suicaのサービスを提供することは不可能なのです。
印刷というワードに対して、しばしば大量生産・大量消費というネガティブなイメージをもたれる方もいるかもしれません。
たしかに過去には印刷資源の確保のために、森林伐採・塗料等が及ぼす自然の環境問題がクローズアップされることもありました。
しかし現在ではSDGs(持続可能な開発目標)を重視した生産活動が活発であり、印刷業界でもコスト削減と地球資源・環境問題を大切にしながら、生産性を向上させる取り組みを実践しています。
Suicaの積極的導入もSDGsの取り組みのひとつであり、前述したロイコ方式による印字は、環境問題の解決に大きく貢献している印刷技術といえるでしょう。
ただ便利なだけでなく、その背後に大きなテーマを内包している。
実はそんなアイテムは身近に多くあり、印刷技術は「縁の下の力持ち」という、欠かすことができない存在となっています。
カードタイプのSuicaを使っていると、表面の印字が掠れたり、消えてしまうことがあります。
多少薄くなる分には問題ありませんが、印字が極端に薄くなると、改札で正常な読み取りができなくなることもあるので注意してください。
Suicaの印字が薄くなってきたら、駅構内に設置された多機能券売機で再印字できます。
ごく稀にカード表面に問題があり、再印字が上手くできないケースもあるようです。
この場合は駅のみどりの窓口に行き、駅員に相談してSuicaカードを交換してください。
Suicaの利用は間接的にエコ活動に貢献していることにもなるため、まだSuicaを使ったことがない方は、是非この機会に利用を検討することをおすすめします。
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