印刷の面白話

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■今回の印刷面白話は…蛍光色やCIカラーなど特殊な色は●●で印刷します

フルカラー印刷といっても、すべての色を表現できるわけではありません。

ここではCMYKでは表現できない色の印刷に使う「特色」について解説します。

特色は蛍光色やCIカラーを用いたデザインで使われています。

フルカラー印刷と特色印刷の違いとは?

フルカラー印刷で表現できない色は、特色印刷で補います。

フルカラー印刷とはCMYKの4色でおこなう、一般的なカラー印刷の手法です。特色印刷とはCMYKでは難しい、特別な色を印刷する場合の手法です。

フルカラー印刷は網点と掛け合わせで表現する

シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色でフルカラーを表現するには、網目状の小さな点(網点)を重ねて印刷(掛け合わせ)することでおこないます。

たとえばCとYを50%ずつ混ぜたグリーンで印刷する場合、あらかじめ混ぜ合わせたインキを使うのではなく、50%の範囲にCで網点を印刷した上に50%のYの網点を掛け合わせます。これはオフセットなど有版印刷でも、デジタルなど無版印刷でも同じです。

CMYKで出せない色は特色印刷で表現する

一方でマーカーでおなじみの蛍光色など、CMYKの網点の掛け合わせだけでは表現できない色もあります。

蛍光色それ自体が発光しているように感じるのは、紫外線などを吸収して目に見える光として放出する物質(蛍光体)が含まれているからですが、表現するには専用インキを使うしかありません。

CMYKを用いたフルカラー印刷に対して、専用インキを用いたものを特色印刷と呼んでいます。特色印刷はフルカラー印刷と異なり、網点や掛け合わせを用いないのが一般的です。

特色印刷のメリット

特色印刷のメリットは、主に以下の2点です。

インパクトのある表現ができる

イメージ通りの色になる

インパクトのある表現ができる

見る人の目を引けるのが、特色印刷のメリットです。たとえば雑誌の表紙をデザインする場合にタイトルに蛍光色を使うと、多くの人の目にとまり購入する人も増えるでしょう。

網点と掛け合わせを用いるケースよりくっきりと仕上がるのも、特色印刷のメリットです。

イメージ通りの色になる

あらかじめ調合されたインキを使うので、イメージ通りの色になるのも特色印刷のメリットです。CMYKの掛け合わせでおこなうフルカラー印刷は、イメージと異なる色になることもあります。製版や印刷機の調子、湿度、温度など、さまざまな要因で印刷の色は左右されるからです。

たとえば「ドジャーブルー」とは、ロサンゼルス・ドジャースのチームカラーです。ウィキペディアによるとC・88%、M・44%を用いるようですが、掛け合わせでこの通りの色を出すのはかなり難しいのです。しかし、あらかじめ調合されたインキで特色印刷するなら、何も問題ありません。

ドジャーブルーのような企業や団体を象徴する色を、CIカラーやコーポレートカラーと呼びますが、少しのズレも許されないこともあるものです。特色印刷の出番といえるでしょう。

特色印刷のデメリット

特色印刷のデメリットは、主に以下の3点です。

コストが高くなる

完成をイメージしにくい

表現できない印刷機もある

コストが高くなる

オフセットなど有版で印刷するなら、通常のフルカラー印刷とあわせて特色用の版がもう1枚必要ですし、特色用に印刷機を余計に稼働させなければなりません。専用のインキを取り寄せたり調合したりも必要になり、割高になってしまいます。

割高になっただけ効果が見込めれば良いのですが、難しいならば特色は使わない方がよいかもしれません。

完成をイメージしにくい

デザインの段階では、特色を用いる箇所は似た色に置き換えられています。イメージを頭の中でふくらませながらデザインを検討しなければなりませんし、実際に特色が使われた効果は、印刷が終わるまで目にできません。

せっかく刷り上がったのに、イメージと何か違うということが起こりえるのが特色印刷です。

表現できない印刷機もある

特色が使えるのは、主にオフセットなど有版印刷機です。インクジェットなどデジタル印刷で使えるインクはCMYKが基本なので、特色による印刷はできません。

蛍光色やCIカラーは似た色で置き換えるしかないのが、デジタル印刷なのです。

印刷関連については相談してください

おすすめしたいのは「試し刷りサービス」(ご利用はこちからから)、実際のデータを無料でB5用紙に出力するので、特色での印刷が本当に必要かを検討できます。

私たち「ABポスター」は、デジタル印刷の会社です。少部数・高クオリティの印刷のことなら、何でも相談してください。

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