■今回の印刷面白話は…A1やB1の印刷にはそれより大きな紙を用います
A1やB1のポスターの印刷には同じサイズの紙は使えません。
主に印刷機の構造から、A1やB1に限らず印刷には得られるサイズより大きな用紙が必要です。これはオフセットなど有版印刷と、デジタル印刷に共通することです。
A1やB1のポスターの印刷には同じサイズの紙は使えません。
主に印刷機の構造から、A1やB1に限らず印刷には得られるサイズより大きな用紙が必要です。これはオフセットなど有版印刷と、デジタル印刷に共通することです。
駅貼りのポスターで見かけるB1は1,030×728mmの大きさですが、印刷にはさらに大きな四六判と呼ばれる用紙が必要です。A1サイズの印刷にもA1よりも大きな紙が必要になり、こちらは菊判と呼ばれます。
印刷するサイズよりも大きな用紙が必要になる理由は、業務用の印刷機の多くは用紙の末端まで印刷できないからです。印刷を終えると用紙の四方に余白ができるので、求めるサイズと同じ大きさの用紙は使えないのです。
たとえばB1のポスターが必要ならB1よりも大きな紙に印刷して、周りをカットして仕上げます。
■菊版 939×636mm / ■四六判 1091×788mm
■A0サイズ 1189×841mm / ■B0サイズ 1456×1030mm
■A1サイズ 841×594mm / ■B1サイズ 1030×728mm
■A2サイズ 594×420mm / ■B2サイズ 728×515mm
■A3サイズ 420×297mm / ■B3サイズ 515×364mm
■A4サイズ 297×210mm / ■B4サイズ 364×257mm
■A5サイズ 210×148mm / ■B5サイズ 257×182mm
B1の印刷に使われる四六判のサイズは1,091×788mmです。四六判という名前の由来は、4寸×6寸(約128×188mm)のサイズがとりやすかったからだそう。四六判の用紙からは4寸×6寸の紙が4×8 =32枚取れますが、この大きさは今でも単行本に使われています。用紙と書籍の両方に四六判と呼ばれるサイズがあるので、少しややこしいですね。
A1の印刷に使われる菊判は939×636mmです。菊判の名前の由来は用紙をまだ輸入していた明治時代、パッケージにダリアの花があしらわれていたからだとか。ダリアを見慣れない日本人には、どうやら菊に見えたようです。また菊版はもともと新聞を印刷するために輸入されたのですが、新聞の「聞」は訓読みなら「きく」です。だから「菊判」と呼ばれるようになったという説もありますし、皇室の菊のご紋章にあやかったという説もあります。
ここまでは主にオフセット印刷の話をしてきましたが、用紙の隅まで印刷できないのはデジタル印刷も同じです。ただしロール紙を使うところが、オフセット印刷と異なります。ロール紙は一定幅の用紙を数10m巻き上げたもので、幅広のトイレットペーパーをイメージしてもらえば、ほぼ間違いはないでしょう。たとえばB1の倍の大きさであるB0のポスターを印刷するなら、当社では幅1,100mmまで印刷できるロール紙を使い、両端をカットして1,456×1,030mmに仕上げています。ロール紙の面白いところは幅には制限がありますが、長さは数10mとほぼ制限がないところです。デジタル印刷なら高いビルにかかる垂れ幕やスタジアムの周りを囲む横断幕の印刷もできますが、オフセット印刷ではまずできません。横幅も制限があるとはいえ貼り合わせられるので、巨大な看板の製作もデジタル印刷が得意とするジャンルです。
印刷では断裁(だんさい)作業をおこないます。断裁に用いるのは巨大な刃の付いた断裁機です。刷り上がった印刷物をサイズ通りに一気に断ち切りますが、聞きなれない方は断裁という言葉に違和感を抱くことでしょう。布や革を断ち切る作業は裁断(さいだん)であり、印刷の場合とは漢字が逆ですが、これは間違いではありません。断裁と裁断は、切り方が直線的か否かで使い分けるのが一般的です。印刷物を直線的に切るのは断裁、布などを型紙にそって切る場合は裁断となります。
オフセットなど有版印刷には初期コストが高いという弱点がありますが、初期コストは発生しないのがデジタル印刷です。デジタル印刷は版の用意や用紙のセット、テスト印刷も必要ないので、当社ABポスターは少量にもかかわらず、手ごろな価格で印刷できるのです。印刷業者に見積もりをもらったけれど、1枚当たりの単価が高いと感じたなら、ぜひご利用下さい。
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