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印刷データ作成に必要なソフトってどれ?それぞれの特徴をわかりやすく解説!

印刷データ作成に必要なソフトってどれ?それぞれの特徴をわかりやすく解説!

印刷データを効率良く作成するためには、「用途に合わせたベストな作成ソフト」を選択しなければいけません。

現在印刷データで主流なのはAdobe製品のIllustrator・Photoshopと、Microsoft製品のExcel・Word・PowerPointなどがあります。
それぞれのソフトは特徴が違い、印刷データ作成時にできることも大きく違います。
今回の記事では各種ソフトの特徴・比較を弊社ABポスタースタッフが紹介し、お客様の印刷データ作成時の一助になる有益な情報をお伝えします。

Adobe製品(Illustrator・Photoshop)はデザイナー必須のデータ作成ソフト

Adobe製品はプロのデザイナー・クリエーターが利用する専門ソフトで、多種多様なデザインを作成することが可能です。
画像切り抜き・合成・ベクター・ラスターオブジェクト作成を得意とし、印刷基準に最適化された設定で印刷データを書き出すことができます。

1.Illustratorの特徴

Illustratorは「アートボード」と呼ばれるキャンパスの上に、画像データ・オブジェクト・文字などを配置できるベクターソフトです。
パス・シェイプオブジェクトなど、ポスター作成に必須な様々なオブジェクトデータを簡単に作成・扱うことができます。
大判ポスターの美しい文字や図形オブジェクトは、一般的にIllustratorが使用されています。

Illustratorが得意とする印刷データ

ロゴマーク・地図情報・アイコン・QRコードなど、メリハリ・高解像度のオブジェクトを印刷する場合、Illustratorを選択すればまず間違いは起こりません。
Illustratorは前述したベクターオブジェクトを簡単に作成可能で、作成後は拡大しても解像度が低下せずオブジェクトの品質が維持されます。

1.Photoshopの特徴

Photoshopは指定サイズのカンバスに画像を配置し、画像に様々なエフェクトをかけることができます。
ポスター印刷で目にする美麗な写真は、実際の画像データを基に、広角補正・シャープ・ぼかし・ピクセレートなどの画像編集が施されています。

Photoshopが得意とする印刷データ

合成・エフェクト追加など画像データ(写真)作成など、印刷データで扱う画像編集に利用されます。
Photoshopは基本的にラスターオブジェクトと呼ばれる、画像データ(pixel)の編集を得意とします。
ポスター印刷で使用される写真の多くは、Photoshopによるエフェクト処理がかけられています。
「こんな写真どうやって撮影したの!?」と感じるインパクトある写真は、オリジナルの画像データを基にPhotoshopで編集して生み出されます。

Photoshopは基本的にベクターオブジェクトに不向き

PhotoshopはIllustratorと違い、一般的な方法でベクターオブジェクトの作成・編集が苦手です。(絶対作成できない訳ではない)
例えばPhotoshopでラスターオブジェクトを作成した場合、拡大を繰り返すと画像のフチが滲んでくることに気づくでしょう。
これはラスターオブジェクトの特性であり、低解像度・過度の拡大でみられる現象です。
またPhotoshopで文字を配置した際にフチが滲んだ場合、「アンチエイリアス」の効果をかけて、文字を滑らかに表示させる対処が必要です。
この方法である程度文字がハッキリしますが、解像度によっては印刷時にぼやけた質感で表示されます。
また現在Adobeは「技術的な理由」から、 3D 機能セットは最新のオペレーティングシステムで正常動作しないことを公式アナウンスしています。
そのため3Dツールを多用される方は、PhotoshopではなくAdobe Substance 3Dを使用してデザインを作成してください。

Microsoft製品(Excel・Word・PowerPoint)で手軽にポスター作成も可能

Excel・Word・PowerPointを使えば、自宅のパソコンでも簡単に印刷データを作成することができます。
上記ソフトは一般的にMicrosoft Office と呼ばれ、プレゼン資料・家計簿・文章などを作成するために利用されています。
印刷データ作成前はIllustrator・Photoshopと違い、「デザインを作成する目的で開発されていない」という大前提を理解しておきましょう。

1.Excelの特徴

Excelは「セル」というスペースに数字を入力することで、表計算や図形を作成するソフトです。
Excelで印刷データを作成する場合、「ページ設定」から印刷範囲を設定して画像データを配置します。
「クリップアート」の項目から画像を選択するか、別途用意した画像データを配置し「テキストボックス」「ワードアート」の項目で文字を挿入してデザインを作成します。

 

2.Wordの特徴

Wordは主に文章作成ソフトとして利用されますが、ポスターなどの印刷データを作成することも可能です。
「レイアウト」から「体格」を選択してサイズを決定し、「背景オプション」で画像を変更してデザインを決定します。
テンプレートのデザインではなく任意の画像を利用する場合は、「挿入」から「図形」を選択してください。
デザインに文字を入れる場合は「テキストボックス」を選択して、画像の上に文字を配置しましょう。

3.PowerPointの特徴

会社のプレゼンテーションで活躍するPowerPointは、簡単な印刷データ作成にも重宝されます。
「スライドサイズ」から印刷物のサイズを決定後、「写真を追加する」を選択し画像を配置します。
文字の配置はExcel・Wordと同様ですが、Excelのようなセルがないのでデザイン作成が効率的になるでしょう。
PowerPointはExcel・Wordに比べ画像・文字配置の自由度が高く、Officeソフトの中でポスターなどの印刷物に有利です。

各ソフト別、こんな人がお勧め!

Illustratorがお勧めな人

・綺麗なフォントで文字をデザインしたい
・色々なオブジェクトを自作して配置したい
・印刷物に最適な設定でデザインしたい

Photoshopがお勧めな人

・画像を高品質に加工してデザインしたい
・ベクターオブジェクトが必要ない

PowerPointがお勧めな人

・簡単なデザインを短時間で効率良く作成したい

Excel・Wordがお勧めな人

・Illustrator・Photoshop・PowerPointが手元になく、簡単なデザインを作成したい
・テンプレートのデザインを多用する

以上、Adobe製品(Illustrator・Photoshop)とMicrosoft製品(Excel・Word・PowerPoint)の特徴・比較を解説しました。
上記ソフトで印刷物を作成・入稿する際に不明点などございましたら、弊社ABポスター窓口(0120-970-111※平日10:00-19:00)にてご対応させていただきます。

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