画像の切り抜きを極めたい!!│Photoshopの「選択とマスク」を使いこなす方法

今回はPhotoshopで画像を切り抜く際に活用する「選択とマスク」機能について紹介します。

PhotoshopではAIの活用などで自動で被写体を選択できたり、背景を削除したり出来るようになりましたが、画像の選択範囲の細かい調整をする場合は、この「選択とマスク」機能が必須となります。

では実際に選択とマスクを使って画像を編集してみましょう。

今回はこの画像を使ってみたいと思います。

この写真から女性の部分だけを切り抜いてみたいと思います。

目次

「選択とマスク」の基本的な使い方

まずは切り抜きたい画像をPhotoshopで開きましょう。

続いてメニューバーから「選択範囲」→「選択とマスク」をクリックするか、ショートカットキー(Win:Ctrl+Alt+R Mac:command+option+R)を使います。

そうすると、このような「選択とマスク」の画面になります。

※選択とマスクの画面になると、普段のツールパネルなどの表示と大きく変わりますのでご注意ください。

今回は女性を選択するので、まずは左上にある「被写体を選択」をクリックしておおまかに画像を自動的に選択します。

するとこのように選択範囲が表示されます。

選択範囲の表示はデフォルトだと「オーバーレイ」の赤のカラーとなっていますが、表示モードのアイコンをクリックすると様々な表記に変更する事ができます。

オーバーレイのカラーも調整出来るので、見やすい色に調整して下さい。

ここまでが基本の切り抜き範囲の設定になります。

では実際に調整方法について説明していきます。

選択とマスクの画面について

左にあるのが選択範囲の調整ツールになります。

①:クイック選択ツール

画像内のエッジを自動的に判断してエリアを選択できるツールです。

②:境界線ブラシツール

選択範囲の境界線を微調整するツールです。髪の毛などの調整をする際に使います。

③:ブラシツール

ブラシのサイズなどを調整しつつ選択範囲を塗っていくツールになります。

④:オブジェクト選択ツール

オブジェクト選択ツールでは、機械学習を使用して画像内のオブジェクトと領域が検出、調整、選択され、対応する選択範囲が作成されます。画像にポインターを合わせると、どのようなオブジェクトまたは領域が検出されたかを確認できます。

⑤:なげなわツール

選択範囲の境界線をフリーハンドで描画します。このツールを使用して、正確な選択を行うことができます。

※なげなわツールを長押しするとその中に「多角形選択ツール」もあります。多角形選択ツールを使うと直線で構成された選択範囲の境界線を描画します。

⑥:手のひらツール

画像ドキュメント内を移動できます。このツールを選択し、画像カンバス上でドラッグします。また、他のツールの使用中にスペースバーキーを押したままにすると、手のひらツールに素早く切り替えることができます。

⑦:ズームツール

写真を拡大し、写真内を移動します。

画面内の上部にあるのが選択範囲を追加したり、マイナスしたりの変更や、ブラシのサイズなどの変更になります。

①:ここの「+」ボタンを押してブラシを使うとその塗った部分が選択範囲に追加されていきます。

②:ここのボタンを押してブラシのサイズやぼかし具合などを調整します。

③:ブラシの角度を調整します。

④:被写体を選択ボタンを押すと、先程のように自動的に画像内の一番大きな被写体を選択してくれます。

⑤:髪の毛を調整ボタンを押すと、髪の毛の毛先などの細かい部分を自動で調整してくれます。

右側には選択範囲を細かく調整するインジケーターなどが入っています。

ここの一番下にある「出力先」というところがとても大事になります。

基本的には選択範囲で構わないかと思いますが、すぐに切り抜きをしたい場合などはレイヤーマスクや新規レイヤー(レイヤーマスクあり)なども活用すると良いかと思います。

実際に選択とマスクを使って調整していく

では実際にこの状況から調整していきましょう。

自動的に選択されていますが細かい部分をみると靴の部分で選択されてない部分があったり、机の部分が選択されてしまっているので、そこを微調整していきます。

まずは「-」ボタンをおして、クイック選択ツールを使って机の部分をなぞっていくと自動的に選択部分から消えていきます。

続いて「+」ボタンを押してクイック選択ツールを使って靴の白い部分をなぞっていきます。

残念ながら白い部分が続いてしまっているので、クイック選択ツールではうまく選択できないので、通常のブラシツールで追加していきます。

これで靴の部分も選択できました。

最終的にはブラシツールを使いながら「+」、「-」を使って選択範囲を調整していきます。

ある程度出来てきたら、完成形を確認するために表示を「レイヤー上」にすると実際にレイヤー上に切り抜かれた状況がわかります。

これを確認しながら微調整をしていきましょう。

境界線のエッジがきつい場合は右側のぼかしインジケーターを増やすとまわりがぼかされてエッジがやわらかくなります。

切り抜きが調整できたら、最後に右側の「出力先」を選んで「OK」を押せば出力されます。

※今回はわかりやすくレイヤーマスクにしてみました。

無事に切り抜きが出来ました。

いかがでしたでしょうか?

この記事を参考に、ぜひ「選択とマスク」をマスターして、より精度の高い切り抜きに挑戦してみてください。

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