今回はPhotoshopの「コピースタンプツール」を使って、画像の一部をコピーして別の場所に貼り付ける方法を紹介します。
「コピースタンプツール」は画像の中の不要な部分を消したり、画像を修復したりする際に非常に便利なツールです。
コピースタンプツールとは?
コピースタンプツールは、画像の特定の領域を「サンプル」として選択し、そのサンプルを別の場所に「スタンプ」のように転写するツールです。例えば、画像の中のいらない部分を、他の背景部分からコピーしたテクスチャで塗りつぶすといった使い方ができます。
コピースタンプツールの使い方
今回はこちらの画像を使ってみたいと思います。
Photoshopのツールバーからコピースタンプツール(S)を選択します。
Altキー(Windows)またはOptionキー(macOS)を押しながら、コピーしたい部分をクリックします。これがサンプルポイントになります。
サンプルポイントで選択した部分を、修正したい部分にブラシで塗るようにドラッグします。
これでサンプルポイントの内容をコピーする事が出来ます。
背景の一部を修正したい場合などに活用できます。
コピースタンプツールを使いこなすためのポイント
ブラシサイズを適宜調整する
修正する部分の大きさに合わせてブラシサイズを調整しましょう。
また、残念ながら細かすぎる画像などの場合は不自然になってしまうので注意しましょう。
オプションパネルのブラシサイズをクリックすれば編集できます。
ブラシの硬さもこだわる
ブラシの硬さを調整することで、境界線を自然に見せることができます。
柔らかいブラシに設定した方が自然に見せられます。
ブラシの部分をクリックすると直径と硬さも選べるので硬さを微調整しましょう。0%が一番柔らかく、100%が一番硬くなります。
サンプルポイントを更新する
サンプルポイントを同じところをずっと使っているとどうしても不自然になってしまいます。頻繁に更新することで、自然な仕上がりになります。
レイヤーを分ける
修正作業は、元の画像を保護するために、別レイヤーを作成して行うことをおすすめします。その際にサンプルポイントを「すべてのレイヤー」に変更することを忘れないようにしましょう。
修復ブラシツールも活用してみる
コピースタンプツールと似た機能を持つ修復ブラシツールも試してみましょう。修復ブラシツールは、コンテンツに応じた自動的な調整が行われるため、より自然な仕上がりになる場合があります。
コピースタンプツールは、Photoshopで画像を編集する上で非常に便利なツールです。適切な設定と使い方をマスターすることで、より高度な画像編集が可能になります。ぜひ、今回の解説を参考に、様々な画像編集に挑戦してみてください