「学会の発表内容はまとまったけれど、印刷の準備はこれから」「展示会のパネルを、いつまでに頼めばよいかわからない」。会期が決まっている印刷物は、原稿作成と配送の両方から予定を考えることが大切です。

2026年秋冬の発表・出展に向けて、10月下旬の今から確認したいのが、主催者の掲示規定と入稿前の最終チェックです。今回は、学会ポスターを中心に、展示会にも役立つ準備のポイントを解説します。特定の学会や展示会の開催日程を案内する記事ではありません。

最初に主催者の掲示規定を確認

「学会ポスターだからA0でよい」と決めず、主催者が公開している発表要領を確認してください。掲示面の幅・高さ、演題番号欄、タイトル欄、本文の範囲などが分かれている場合があります。

  • パネル全体の寸法と、実際に原稿を貼れる範囲
  • タイトル・所属・演者名の配置指定と演題番号欄
  • 掲示・撤去の時刻、使える固定具、搬入方法
  • 展示会の場合は素材・防炎など会場側の指定

番号欄などを含むパネル全体の寸法と、印刷物の仕上がり寸法を取り違えないようにしましょう。規定が不明なときは主催者へ確認してから原稿を作ります。ポスターの塗り足しと、展示装置やバナー機構の寸法も別の条件です。

伝えたい結論から構成を決める

本文を詰め込まず、読む順番をつくる

論文や要旨をそのまま拡大すると、文章が長くなり、発表会場では読み進めにくくなります。研究の目的、方法、結果、結論などを区切り、図表の近くに要点を短く添えると、流れを追いやすくなります。分野や主催者の指定がある場合は、その構成を優先してください。

図表と文字は実寸で確認する

グラフの凡例、軸ラベル、画像の説明は小さくなりやすい部分です。画面上で拡大して確認するだけでなく、一部を原寸で印刷し、想定する距離から読めるかを確かめましょう。色だけで区別せず、線種や記号も併用すると内容が伝わりやすくなります。

画像は仕上がり原寸で150dpiを目安に確認します。元画像の画素数が少ない場合、設定値だけを高くしても細部は戻りません。グラフや文字は可能な範囲で輪郭が保たれるデータを使い、PDFへの書き出し後に表示を確認してください。

用紙は見え方と移動方法で選ぶ

写真を大きく見せるのか、文字や図表を中心にするのか、照明の反射が気になるのかで素材の候補が変わります。さらに、手で持ち運ぶのか、宿泊先や会場で受け取るのかまで考えておくと準備しやすくなります。

確認したい条件 選び方の考え方
照明下での見え方 光沢・半光沢などの特性を確認し、反射が強い場所を想定する
持ち運びやすさ 防炎クロスなど布系素材も候補にし、折り畳み可否や取扱方法を商品ページで確認する
会場での使用条件 主催者の素材指定・防炎条件・固定方法に合うか確認する

素材名だけで会場の条件を満たすと判断せず、必要な証明や設置条件がある場合は事前にご相談ください。展示会でパネルやスタンドを使う場合も、加工・組み立てを含めた納期を確認します。

入稿は寸法・容量・受取日を確認

PowerPointなどで作成する場合は、先に仕上がりに合うページサイズを設定し、書き出したPDFの寸法も確認します。拡大印刷を前提に小さいサイズで作った原稿では、文字や線の太さ、画像の見え方も拡大される点に注意しましょう。

ABポスターでは、仕上がり実寸のデータも受け付けています。塗り足しは必須ではありません。新規作成では幅・高さをそれぞれ合計2mm大きくすることを推奨します。均等に振り分ける場合は各辺1mmです。A1なら仕上がり594×841mmに対して推奨データ596×843mm、A2なら420×594mmに対して422×596mmとなります。

文字・ロゴなどの重要な要素は仕上がり線から5mm以上内側へ配置してください。推奨データの端からは6mm内側です。新規データはトンボなしを推奨しますが、既存のトンボ付きデータを作り直す必要はありません。

印刷データは1原稿2GBまで。WEB入稿は1回最大10ファイル・合計2GB(2,048MB)までです。メール添付は1通3MBまでとなります。WEB入稿の合計上限を超える場合などは、外部転送サービスのダウンロードURLと注文番号をdata@abposter.jpへお送りください。ご注文後に、注文番号と原稿の対応を確認して入稿しましょう。

会場やホテルへ送る場合は、先方が荷物を受け取れるか、到着可能日・宛名・担当者名・保管条件を確認してください。会期の直前に受け取る予定では、確認や再準備の時間が取れなくなるため、余裕を持った受取日を設定します。

掲示開始日から、校正・印刷・配送・設置の日数を逆算します。当日発送は当日到着ではありません。対象商品や加工、決済方法、データ確認の状況によって締切・納期が異なります。年末年始の営業日は最新のお知らせで、お届け目安は送料・お届け日数の案内で確認してください。

まとめ:会場規定と実寸確認が基本

  • 主催者の寸法・掲示方法・搬入条件を最初に確認する
  • 結論と図表を中心に、読む順番がわかる構成にする
  • 用紙は照明下の見え方と持ち運び方法で選ぶ
  • PDFの寸法・文字・画像を確認し、受取日から逆算して入稿する

学会や展示会のポスターは、原稿が完成してからが最終準備です。規定に合う仕上がりと確実な受け取りの両方を確認し、当日は発表に集中できるよう整えておきましょう。

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タイトル写真は記事内容を説明するためのAI生成イメージです。実際の店舗・施工事例・研究成果ではありません。